腫瘍科 Oncology
腫瘍科では、皮膚や内臓、神経、筋肉、骨など体にできた腫瘍の診断と治療を行います。
腫瘍の中でも悪性と良性で治療法は大きく異なります。また、悪性腫瘍でも種類によって治療法も予後も異なります。まずはしっかり診断して、治療方針を決定して行きます。
治療方針を決定
腫瘍性疾患でよくみられる症状
- 痩せてきた
- 食欲不振、嘔吐、下痢などの消化器症状
- お腹が張ってきた
- 体にしこりができた
- 尿が多い、血尿をするなど泌尿器症状
- くしゃみをする、鼻水や鼻血が治らない
- リンパ節が腫れている
- ふらつき、発作が出るようになった
診断・検査
血液検査
貧血や高カルシウム血症など、腫瘍の種類によって犬猫たちにも多彩な症状が伴います。場合によってはホルモン濃度の測定など、特殊な血液検査もご提案します。甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンといった内分泌ホルモンの検査や凝固検査を行うことがあります。
画像検査(レントゲン検査・エコー検査・CT検査)
肺転移の確認や、肝臓・脾臓・腎臓など、腹腔内臓器の形を確認します。骨の腫瘍や脾臓、甲状腺の腫瘍などは血液検査では判断ができないので画像検査のほうが有用です。
内視鏡検査(鼻腔・気管)
細い内視鏡で呼吸器や消化管の内部を観察します。肉眼的な異常の確認に加えて、病変部位から組織を採材することもできます。
細胞診検査
体表や腹腔内のしこり、リンパ節の異常については、まずは針で細胞を確認する検査を行います。リンパ腫や肥満細胞腫など、特徴的な細胞が採取される場合はこの時点で診断を下せる場合があります。基本的には針生検に麻酔は不要です。
病理組織学的検査(パンチバイオプシー、切除生検など)
多くの腫瘍は針生検だけでは判断がつかず、しこりの一部(もしくは全て)を採取して病理検査で確定診断を得ることとなります。しこりの場所や予想される腫瘍の種類によってご提案する採材方法は様々です。
主な疾患
腫瘍疾患のページへ治療
原則、腫瘍の治療法は外科治療・化学療法・放射線治療の3種類です。当院では一般的な軟部外科と化学療法が実施可能です。手術、抗がん剤、分子標的治療など、個々の状況にあわせた選択肢をご提案します。腫瘍の種類によっては放射線療法が有効な場合があります。その場合、各大学病院など、二次診療施設をご紹介させていただきます。
痛みの管理や栄養も大切です。緩和治療(完全な根治が目的ではない治療)の場合もしっかりと対症療法(症状にあわせた治療、痛み止めや吐き気止め、点滴など)を行い、一緒に暮らす時間をよりよいQOLですごせるよう、支援いたします。
担当スタッフ紹介
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所属学会
- 日本獣医師会
- 動物臨床医学会
- 日本獣医がん学会
- 比較眼科学会
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認定医獣医腫瘍科Ⅱ種認定医
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その他比較眼科学会臨床生涯教育プログラムセミナー修了
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出身地東京都
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出身大学麻布大学
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メッセージ飼い主様とのコミュニケーションを大事にしたいと思っています。不安やわからないことがありましたら、気軽にお尋ねください。
病気、ケガだけでなく、ご家族との日常生活もサポートできればと思います。
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所属学会
- 日本獣医師会
- 動物臨床医学会
- 日本獣医がん学会
- 日本獣医循環器学会
- 獣医画像診断学会
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認定医
- 獣医腫瘍科Ⅱ種認定医
- 画像診断検定医
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その他
- 心電図検定1級
- 近畿動物医療研修センター 研究生
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出身地千葉県
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出身大学北里大学
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メッセージ自分自身が獣医師としてより成長し、動物にもオーナー様にも満足していただけるような医療を提供していけるように精進していこうと思いますのでよろしくお願いいたします。
岡山に住むのは初めてなので、岡山県についても色々と教えていただけたらと思います。