このたび、当院の獣医師の多田が執筆した症例報告が、
獣医総合臨床誌『Veterinary Board』に掲載されました。
テーマは「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」についてです。
SFTSは、SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染する人獣共通感染症です。
近年、日本国内においても感染報告が増加傾向にあります。
発熱や倦怠感、嘔吐、下痢、血小板や白血球の減少などの症状が見られ、
重篤化すると命に関わることもあります。
犬や猫でも感染例が報告されており、飼い主様や獣医療従事者にも感染のリスクがあるため、
マダニ予防は非常に重要です。
当院では、腫瘍・循環器・血液内科などの専門分野を中心に診療を行っていますが、
今回の感染症への対応も含め、幅広い分野に対応できるよう
スタッフの知識向上や技術研鑽に努めています。
地域の皆さまに安心してご相談いただける動物病院を目指し、
今後も努力を続けてまいりますので引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
■掲載誌情報
雑誌名:Veterinary Board
掲載号:2025年3月号 vol.71
山陽動物医療センター