動物に関わる仕事に惹かれた幼少期

私の地元の大阪には地域猫がたくさんいて、幼い頃から動物と触れ合うことが多く、「動物に関わる仕事」に惹かれていったことが獣医師を目指したきっかけです。
地域猫の中には猫風邪をひいて、明らかに元気じゃない猫がさらに子供を産んでしまったり、悲しい場面に遭遇することもありました。
獣医師になってそんな動物たちの健康のサポートがしたいと思い、高校生の頃に繋がりを通じて動物病院に見学にも行きました。
学生時代は勉強がそこまで得意ではなく、水泳部に入っていたこともあり将来は海上保安官になることにも憧れがあったのですが、迷いながらも獣医を志すことを決意しました。
当時は新聞配達のアルバイトをしながら予備校に通っていたのですが、若かったのでとにかく体力だけで乗り切ったような思い出です。
やりたいことを後押ししてくれる院長の存在

当院に入職を決めたきっかけとしては、やはり院長の存在が大きいです。大学生の頃、研究室でリンパ腫や白血病などの臨床病理を学んでいました。骨髄の細胞を脊髄の再生に使う、という研究もしており、その過程で神経分野にも興味を持ちました。その当時から院長は臨床病理の分野で日本一の存在でしたし、獣医師としての最初の3年間は非常に重要な期間だと考えていたので、下田先生の下でみっちり勉強をさせてもらってから、いつかは地元に帰ろうと考えていました。
初めて山陽動物医療センターに来た際、僕の話に対して声を出して笑ってくれている印象に安心して、「まずここや」と確信しました。結局地元には帰らずに10年以上当院におりますが、他の病院に行って他の経験を積むよりも、当院で何か新しいことを始めたい、というように今は思っています。この地方の人柄がとても好きなので、風土的にも自分に合っているんだろうなと感じています。

各分野で連携して、診療の質を高めたい
一次臨床に加えて自分の専門分野を持ちたいと考えていますので、今後も神経に特化して診療を続けていきたいです。この先生はこの専門が得意です、という情報を的確に飼い主様に向けてアウトプットしていきたいですし、そのためにも我々ももっと積極的に資格を取っていきたいです。
副院長の神田は眼科で目の専門ですし、岸田は循環器が専門、院長は血液、私は神経、というように岡山の中でも専門に特化した獣医が揃っている病院だと思います。今後は積極的に各分野が連携してより質の高い診療をしていきたいですし、飼い主様から見ても、他の獣医師から見ても、当院を紹介していただけるような存在で居続けられるよう精進していきます。
飼い主様とのコミュニケーション

飼い主様にとって話しやすい雰囲気作りを常に心がけています。飼い主様への説明の時間はすごく大切にしていて、納得していただけるよう、丁寧にお話することを心がけており、一方的に説明するのではなく、不安を少しでも拭えるように気軽に質問ができる雰囲気が重要だと思っています。
普段の何気ないことから病気のことまで、何でも話しやすい診察を目指しており「来て良かった」と思っていただけるような、何かを得て帰っていただけるような診療を行っております。