この度、当院ではより安全かつ効果的な輸血療法を提供するため、
新たに医療用遠心分離機(クボタ 700FR)を導入し、
「成分輸血」を開始いたしました。
当院では、重度の貧血や難易度の高い外科手術など、
輸血を必要とする症例が少なくありません。
従来は、血液のすべての成分を同時に投与する「全血輸血」が一般的でした。
しかし近年の獣医療では、それぞれの病態に応じて、
必要な血液成分のみを輸血する「成分輸血」が主流となりつつあります。
成分輸血は、不要な成分の投与を避けることで、
アレルギー反応等の副作用リスクを低減し、心臓や腎臓への負担を軽減できるなど、
より効果的で安全性の高い治療が可能になります。
遠心分離機導入により、院内で以下の血液製剤を準備することができ、
より迅速に質の高い輸血療法を提供できる体制が整いました。
■濃厚赤血球(RCC)
貧血の改善を目的とします。赤血球以外の成分(血漿など)を減らすことで、
循環器への負荷を抑えつつ、効率的に酸素運搬能力を高めることができます。
■凍結血漿(FFP)
血液凝固因子などを豊富に含み、主に出血傾向のある症例や低アルブミン血症、
重度の炎症性疾患(膵炎など)の治療に用います。
皆様の大切なご家族の健康をお守りするため、
これからも知識と技術の研鑽に努め、医療水準の向上に邁進してまいります。
ご不明な点がございましたら、お気軽に獣医師までお問い合わせください。
山陽動物医療センター







